診療について
同じ病気でも、個体の大きさや症状、あるいは飼い主様のご希望などにより治療方針を提案し、ご納得いただいた上で治療を進めてまいります。
もちろん早期発見・早期治療の方が負担が少なく治癒率が高いことも事実です。
些細なことでも気になる変化があればお気軽にご相談ください。
一般診療
犬と猫については、内科、外科その他ほとんどの分野の診療を承っております。小鳥、ウサギ、ハムスターその他の小動物につきましては、場合によっては一次診療的な対応になります。
なお、専門知識の必要な症例に関しては、専門病院をご紹介させていただくことになります。
臨床検査
当院は、必要なときに迅速に対応するために、血液生化学機器、レントゲン設備、超音波診断装置、自動血球計算器、光学顕微鏡などの設備を整えております。なお、ほとんどの検査は外来にて当日中に結果が出ますが、病状の経過をみるため1~2日入院が必要な場合もあります。また、細胞組織検査などで外部の機関に依頼する病理検査は、結果が出るまでに2~3週間かかる場合があります。
[当院の主な取扱検査]
●血液検査 ●電解質検査 ●レントゲン検査 ●超音波画像検査 ●簡易細胞診
●尿検査 ●糞便検査 ●外部寄生虫検査
フィラリア症予防(主に犬)
フィラリア症は、蚊が媒体となって感染する犬の感染症です。フィラリア(犬糸状虫、犬心臓糸状虫)という寄生虫が心臓や肺動脈などに寄生することによって血液の流れが悪化し、心臓、肝臓、腎臓などの内臓に様々な障害が生じるようになります。放っておくと死に至ることもある恐ろしい病気といえるため、しっかりとした予防が必要となります。
[どんな病気? どんな虫?]
フィラリアの成虫は12~30cmにもなるそうめん状の細長い寄生虫で、血液を栄養として、主に心臓や肺動脈に寄生します。仔虫は感染している動物の体内で生まれ、それを蚊が吸うと蚊の中で成長し、さらにその蚊が動物を刺すと動物の体内に入ります。 皮下筋肉内から血管に侵入し、成長を続けながら心臓や肺動脈へ向かいます。
予防接種(犬・猫・フェレット)
ウイルスによる伝染病には様々な種類がありますが、感染した後では治療が困難になるため感染前の予防が重要となります。したがって最も有効な予防策であるワクチン接種によって体の中に抵抗力をつけ、万が一感染しても発症しないように、または発症しても軽症で済むようにしておく必要があります。なお、予防接種には、他の動物への感染源となることを避ける目的もあるといえます。
伝染病について
[犬の予防すべき主な伝染病]
ジステンパー、 パルボウイルス感染症、 犬伝染性肝炎(アデノウイルス1型感染症)、 アデノウイルス2型感染症、犬コロナウイルス、 犬パラインフルエンザウイルス感染症、 レプトスピラ症
[猫の予防すべき主な伝染病]
猫カリシウイルス感染症(FCV)、 猫ウイルス性鼻器官炎(FVR)、 猫白血病ウイルス感染症(FeLV)、 猫クラミジア感染症、猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)
[フェレットの予防すべき主な伝染病]
ジステンパー
避妊・去勢(犬・猫・ウサギ)
不幸な命を増やさないように、当院では避妊・去勢の手術をお勧めしています。手術の時期は、男の子・女の子ともに生後6ヶ月程度から行います。
当日は健康チェック(血液や心臓の検査など)の後に手術を行い、術後は1泊入院看護を行います。退院後は消毒、抜糸などのアフターケアを実施します。
[避妊・去勢のメリット]
★オス犬:マーキングの減少、会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫の発生率の低下、高齢犬に多い前立腺肥大の予防、性ホルモンが関与する攻撃性・凶暴性の低下(※本来の性格は変わりません)
★メス犬:発情時の出血管理が不要、乳腺腫瘍の発生率の低下、子宮蓄膿症の予防、偽妊娠の予防
★オス猫:発情に伴う喧嘩・怪我の減少、尿スプレー行動の減少、尿臭の緩和
★メス猫:発情による泣き声の減少、子宮蓄膿症の予防
各種ご相談(健康管理・しつけ・飼育など)
当院では、飼い主さまが動物たちと楽しく幸せに暮らすことを願って、動物に関するさまざまな相談を承っております。
「いつもと様子が変だなぁ」といった場合や、食事やトイレなどのしつけ、動物にとって適切な生活環境など、ちょっとした疑問があれば、どうぞお気軽に申しつけください。
また、より専門的なご相談の際は、ドッグトレーナーのご紹介も承ります。
診療の流れ
当院の診療の流れについてご案内します。
まずはお気軽にご連絡ご相談ください。
事前問診
診察前に問診票にご記入いただきます。変化に気づいた時期やその前後の様子など、できるだけ詳しくメモしておいてください。
身体検査
問診内容を伺いながら症状を診断します。
普段の様子や最近の状況などもお聞かせください。
診断と説明
想定される治療内容をご説明いたします。
ご納得いただき、検査に入ります。
検査と診断
血液や尿検査をはじめ、心電図やレントゲン検査など様々な検査設備を完備しています。一部の検査は結果が出るまで時間がかかりますが、ほとんどの場合、その日に診断結果が出ます。
結果説明
診断結果をご説明します。
治療内容と注意事項をご理解いただき、処置に入ります。
処置
必要な処置を施します。
入院設備も充実していますので、ご安心ください。