よくあるご質問

しばしばお受けする質問についてまとめてみました。

一般的なご質問

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診察時間内であれば、いつ行ってもいいのですか。

はい、当院の診療時間であれば、いつでも外来の受付けを承っております。時間帯によっては待合室にてお待ちいただく場合があります。

初診のときは、何か持っていくものが必要ですか。

特に必要なものはありませんが、他院で処方されたお薬(の名称がわかる書類でも可)や、獣医による診断書などがございましたら、診療の際に参考にさせていただきます。また、ペットの緊張を緩和するために、使い慣れたケージや、普段のおやつなどをお持ちいただくといいかもしれません。

往診は、すぐにしてもらえるのですか。

飼い主さまのご事情に十分配慮して、なるべく幅広く迅速な往診に対応させていただいております。ただ、病状の重さや当院との距離、獣医のスケジュールによって、お伺いできる場合とできない場合がありますので、予めご了承ください。。なお、往診には往診料が別途必要となります。

費用は、いくらかかるのですか。

動物の種類・大きさ、病状、治療方法・期間その他の要因によって治療に必要な金額が異なるため、一概にご案内することはできませんが、当院では、処置・治療に先立ちまして、施策・方針について飼い主さまと十分に話し合い、納得していただいた形での処置・治療を行っております。

フィラリア症と予防についてのご質問

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室内で飼っている場合は予防しなくてもいいですか。

確かに、屋外で飼われている犬と比較すれば、感染率は低いと思われます。しかしながら、まったく感染しないとは決していえないため、室内犬もぜひ予防しておくことをお勧めします。

蚊取り線香をしっかり焚いておけば大丈夫ですか。

いえ、フィラリアの予防は、決められた方法で薬を投与することにより、内科的に対処しなければなりません。人間も、いくら蚊取り線香を焚いていても蚊にさされるのと同様に、やはり犬も蚊にさされます。
なお、フィラリアの予防薬は虫除けの薬ではないため、飲んでいても蚊にさされることはあります。

犬の便から虫が出てきました。フィラリアに感染しているのでしょうか。

いえ、通常の場合、フィラリアは腸や便に出てくることはありません。おそらく腸内の寄生虫(回虫・鞭虫・鉤虫など)が出てきたものと考えられます。なお、寄生虫を駆除する効果を持つフィラリア症予防薬もあるため、投与後に寄生虫が便に混じる場合があります。

何月まで薬を飲ませればいいのでしょうか。

地域や気候によって、投与をやめる時期は異なります。また、同じ地域でも、年によって多少時期が変わる場合もあります。兵庫県南部では、だいたい11月あたりが目安となります。

薬を飲むのを非常に嫌がって、うまく飲ませることができません。どうすればいいでしょうか。

犬は、主ににおいを手がかりに自分が食べてもいいものかどうかを本能的に判断します。フィラリア予防薬を、犬の好物に混ぜるなどの工夫をしてみてください。それでも効果がないようでしたら、犬が好んで食べるように作られたタイプの予防薬もありますので、獣医師にご相談ください。

フィラリアに感染した犬と交配すれば、感染していない方も感染するのでしょうか。

いえ、交配そのものによって感染することはありません。ただ、両者が同じ生活環境でいるとしたら、感染する可能性が高くなります。

予防接種(ワクチン)についてのご質問

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犬のワクチンはいつ受ければいいのですか。

狂犬病ワクチンは、生後90日以上の犬の飼育者に摂取が義務づけられているため、毎年1回必ず受ける必要があります。その他のワクチンは、通常の場合、生後2ヶ月と3ヶ月の時期に2回受けて、その後は年1回ずつ追加接種を受けるようにしてください。いずれの場合も、良好な健康状態のときに受けましょう。

いま妊娠していますが、ワクチンを受けても大丈夫ですか。

いえ、この時期は避けるべきだといえます。ワクチンは、毒性がない(または弱められた)病原体から作られ、弱い病原体を注入することで体内に抗体を作り、以後感染症にかかりにくくするためのものです。弱いとはいえ病原体を接種するため、仔への悪影響を考慮して、妊娠期及び授乳期は接種を控えましょう。

混合ワクチンを受けた後、どれくらいの時期から狂犬病ワクチンを受けられますか。

混合ワクチン等を受けた後、そのワクチンが生ワクチン(一般に、ウィルスが生きているワクチン)であったら1ヶ月以上、不活化ワクチン(一般に、ウィルスが死んでいるワクチン)であったら1週間以上の間隔をあければ狂犬病ワクチンを受けられます。

ワクチンを接種すれば、100%予防できますか。

その子が持つ免疫力によって、症状がでるかどうかが決まるため、残念ながら、100%予防できるわけではありません。ワクチンとは病原体が体内に侵入するのを防ぐのではなく、あくまでも症状が出るのを抑えるものとお考えください。

ワクチンを接種した後、何か注意することはありますか。

注射当日は安静にし、2~3日間シャンプーや激しい運動は控えましょう(注射後2週間は免疫が十分できていないため、戸外への散歩や他の犬との接触は避けてください)。また、神経質な犬や猫で、注射当日に痛みを訴えたり元気がなくなる場合は、安静にして、獣医師にご連絡ください。
なお、アレルギー体質の犬や猫では、まれに嘔吐、下痢、唇やまぶたのむくみ・かゆみがみられたり、痙攣や虚脱を起こすことがあります。そのような場合は、すぐに獣医師にご連絡ください。

猫白血病ウイルスとはどんなものですか。また、予防方法を教えてください。

体液(唾液、涙など)、糞尿、母乳などさまざまな経路で感染し、同じ食器を使ったり、お互いに体をなめあったりする、仲の良い猫同士で感染する確率が高くなります。また、屋外に遊びに行く猫は、いろいろな猫と触れ合うことが多いために感染の危険性は増えます。ただし、この伝染病にはワクチンがあり、高い確率で感染を防ぐことができます。

猫にもエイズがあると聞きましたが、どのような病気ですか。

猫エイズは、「猫免疫不全ウイルス」といい、主として血液や唾液を介して感染し、仲の悪い猫同士がケンカすることで感染しやすくなります。そして、残念ながらこの伝染病にはワクチンがないため、感染させないようにするためには猫を外に出さないことです(オスの場合は去勢手術をすることにより、外を歩き回ったりケンカをしたりする機会が少なくなり、感染する危険性が低くなります)。

避妊・去勢手術についてのご質問

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病院へ行けばすぐに手術をしてもらえますか。

いえ、手術は全身麻酔を伴うため、手術前の準備と手術後のケアを管理する必要上、必ず事前に予約をとるようお願いします。

何才ごろに手術をするべきですか。

男の子・女の子ともに、生後6ヶ月程度から行っております。なお、メスの場合、初回発情前に手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を高い確率で予防できることがわかっています(2歳を過ぎてからの手術では、これらの病気の予防にはなりません)。

不妊・去勢手術を受けることによって、性格が変わりませんか。

いえ、本来持っている性格が変わることはありません。そもそも性格は、犬で1~2才齢、猫で1才齢まで発達過程にあります。早期に手術を受けて、その後に性格が変わっとしても、その変化は手術を受けなかったたとしても生じるものと考えられます。

不妊・去勢手術を受けると肥満になるのですか。

いえ、手術と肥満に直接の因果関係はありません。ただ、ホルモン・バランスが変わることによって、食欲が旺盛になり、結果的に肥満になる場合があります。手術後は、カロリーの摂取と消費のバランスを保ち、体重コントロールを心がけてください。

発情期のストレスはなくなるのですか。

メスの場合は生理と発情期のストレスがなくなり、散歩時にオスが寄りつかなくなります。オスの場合も散歩時に欲情してメスに近づかなくなり、マーキング行為も少なくなります。また、発情期の鳴き声が軽減されます(ただし、個体差はあります)。性的行動緩和の効果は徐々にあらわれ、通常の場合、約4週間でかなり少なくなり、約6ヶ月でおさまるといわれています。

ご家庭での生活についてのご質問

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飼っている犬や猫が迷子になりました。どうしたらいいのでしょうか。

まずは保健所にご連絡ください。また、近くの交番や動物病院にも連絡を入れてみてください。保護している場合や保護した方からの連絡があることもあります。張り紙やタウン紙などへの広告も効果的ですが、とにかく早めの対応が大切です。なお、東播獣医師会のホームページにも迷子情報が掲載されています。

初めて犬を飼うことになりました。日常生活でまず気をつけることは何ですか。

犬に限らず基本的な生活環境を整えてあげることがまず第一です。ただ、最近犬や猫の肥満(それによる糖尿病)が増えています。甘やかされて多くのおやつをもらったり、家族の食事中に人の食べ物をもらったりすることで、必要以上のカロリー摂取が大きな原因です。かわいくてついあげてしまう気持ちはわかりますが、結局人が犬や猫の肥満の原因を作っているのです。食事の量と運動の量のバランスに十分注意しましょう。

犬や猫のノミを駆除するにはどうすればいいのですか。

成虫(ダニにも有効)の駆除には、取扱いが簡単で効果的な滴下型(フロントラインスポット)がお勧めです。また、卵・幼虫・さなぎの駆除には、内服薬(プログラム)がお勧めです(ただし、イヌは年間を通して1ヶ月に1回内服。ネコは6ヶ月に1回の注射)。なお、最近ホームセンターなどでノミの外用薬が販売されていますが、効果の面ではあまり期待できないため、ノミでお悩みの場合は獣医師にご相談ください。

犬や猫も虫歯になりますか。

犬はごくまれに虫歯になりますが、ほとんど心配いりません。また、猫は虫歯になりません。ただ、歯周病になりやすく、食事でものをかむときに痛そうにしていたり(その結果食欲が落ちる)、口臭がひどいようでしたら、歯周病の可能性があります。

犬や猫の歯周病はどうやって予防すればいいですか。

歯周病を予防するには、毎食後に歯磨きをするのが効果的です。犬用・猫用の歯ブラシと歯磨き粉で歯を磨くか、口を閉じたままガーゼを巻いた指で歯の表面をこすります。歯磨きを嫌がる場合、専用のガムやフードを動物病院で購入できます(豚のヒズメは、歯が折れるケースが多いためお勧めしません)。